新潟県知事選挙に行ってきたよ - 前編
新潟、それは約束の地
新潟に行ったことはありますか?あまり教えたくないくらい、すごく良いところなんです。
その昔、パワハラ企業で良いようにコキ使われてはすぐにメソメソしていた私(当時横浜在住)は、東京駅から上越新幹線 Maxときに飛び乗っては新潟在住の親友に会いに行き、目ん玉飛び出るくらいおいしいごはんを食べて、めっちゃ最高なロケーションにある温泉に浸かり、麹ラテやら甘酒やらヤスダヨーグルトを片手にぺちゃくちゃしゃべることで、癒され元気を出していました。なので、とても新潟が好きで、新潟に感謝しています。日本有数の豪雪地帯で忍耐強く暮らしている人々と、彼らが時間をかけて育んだ豊かな文化や知恵をリスペクトしています。

ヤスダヨーグルトのお店でキャッキャする、ありし日のわたくし。
また、以前に友人の誘いで市民連合@新潟の佐々木 寛(ささき ひろし)先生のご講演を聞いた際に「新潟めちゃくちゃすごい!佐々木先生すごい!」と感銘を受け、その場でご著書を買ってサインと握手をもらいました。「理想の選挙は、これだ」と思い、何度も読み返すなかでいつしか「市民連合@新潟の人たちが成し遂げたことを、私も自分の選挙区で実現したいなぁ」と夢みるようになりました。新潟は、選挙においても私の憧れの地になりました。

政権交代と野党共闘を願う全ての人たち必見!新潟スゴイ。
そしてもう一つ。あなたはフリージャーナリストの横田 一(よこた はじめ)さんを知っていますか?ティアドロップ型サングラスがトレードマークの怪しい見た目の横田さんですが、2017年、総理大臣の座にあと一歩まで手を伸ばしていた小池百合子から「排除します」発言を引き出し政界と世論を激震させ、現代日本の歴史を変えた一流のジャーナリストです。

これが横田さん(右側の人)だ!東京都知事選挙 小池百合子候補の蒲田駅街宣にて。記事も読んでね!
横田さんは温厚で紳士的な記者ですが、権力者に対しては遠慮なしの質問を答えてもらえるまでしつこく聞くので、煙たがられます。そして、しばしば排除されます。「記者を排除」する光景なんて、怖いと感じるのが普通です。しかし、すごく不謹慎だということは承知しているのですが、横田さんが排除される様というのはとても「絵になる」のです。
私が最初に「排除される横田さん」を直接見たのは、2025年8月2日の横浜市長選挙、現職 山中竹春候補の最終演説でした。騒然とした雰囲気の中、スタッフにブロックされ候補者から無視される横田さんが、60代とは思えない軽やかな身のこなしと飄々とした表情で街宣車を追いかける姿を見て、衝撃を覚えました。

山中候補は横田さんの質問に全く答えず、横の女性が横田さんの取材をブロックしています。サクラかな?<br />
抗議する人を押し除ける陣営の人もいて、酷いです。<br />
#横浜市長選挙
候補者の逃走劇が終わったあと、粛々と後片付けをしている横田さんに「横田さんがひどい対応を受けているのを一応動画に撮りましたが、必要ですか?」と声をかけると、「たまに自分のカメラが撮れていない時があるので、助かります。この名刺の連絡先にお送りいただけますか」と応じてくださり、「どこの馬の骨とも分からない一般ピープルに対して、なんて丁寧な対応だ」とさらに衝撃を覚えました。
そんな横田さんが、新潟県知事選挙でも序盤から早々に現職陣営に排除されているのをSNSで見た私は、「新潟に行けば排除される横田さんがまた見れるかもしれない」と、大変に邪な思いに駆り立てられました。(大前提として、誰も横田さんを排除しないでほしい。)
そんな新潟県知事選挙、「絶対に行きたい」と思い、最終日前夜である2026年5月29日夜19:30、私は選挙漫遊を目的に上越新幹線 越後湯沢駅に降り立ちました。

越後湯沢駅前の居酒屋さんでさっそく頂いたお刺身盛り合わせ。このクオリティである。
新潟県知事選挙の構図
はなずみ 英世 無所属 現職
土田 竜吾 無所属 新人
安中 さとし 無所属 新人
(届出順)

越後湯沢駅前で、最初のポスター掲示板発見。夕暮れの温泉街の風景に溶け込む味わい深さ。
東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認した花角氏の政治手法の是非に加え、人口減少対策、地域医療、農政などが主な争点となる。
一般ピープルの意見を知りたくて新潟在住の親友に聞いてみると、「現職(はなずみさん)は人気があるから3選は堅いのではないか」とのこと。そうなんだ、人気なんだ。どの辺がみんな好きなの?と深掘りしたかったけど、色々あってできなかったのが悔やまれます。
でっかいでっかい新潟県、どう回る?
私はクルマを持っていないため、もっぱら公共交通機関とシェアサイクルを駆使して候補者に会いに行く「公共交通機関選挙漫遊士」です。しかし、あまりにも広い新潟県、その全長は南北におよそ250km。
こんな時に頼る先は、選挙漫遊の祖である畠山 理仁(はたけやま みちよし)さん。畠山さんは、ノンフィクション作家の登竜門である「開高健ノンフィクション賞」を受賞した一流のジャーナリストで、その一貫した報道姿勢から選挙界隈では一目置かれる存在です。だからと言ってイバることなく、私のような一般ピープルにも普通に接してくれる(というか超丁寧に接してくれる)畠山さん。以前になぜかLINEを教えてくれた畠山さんに(一般ピープルにLINEを教えて大丈夫なのか)、早速連絡。
私「畠山さん、土曜(5月30日)って新潟行きます?」
畠山さん「明日(5月29日)から行きます!もう1人 Yさんが私の車に同乗します。」
私「私も便乗させてください。燃料とか割り勘しましょ〜。割り勘漫遊士」
畠山さん「👍」
選挙漫遊は1人で回っても楽しいですが、誰かと回るともっと楽しい。「これは今年1番の楽しい漫遊になりそう!」とワクワクしながら、5月30日朝8:00、畠山さんと漫遊士Yさんと私の3人は越後湯沢を出発したのでした。

朝ごはんの調達がてら温泉街をお散歩。越後湯沢だけですでにかなり楽しい。
柏崎刈羽原子力発電所へ
柏崎刈羽原発は新潟にある世界最大級の原子力発電所ですが、作った電気のほとんどが東京電力管内である首都圏で使われています。私は過去に8年間ほど首都圏で暮らしていましたが、恥ずかしいことに最近までこのことを知りませんでした。私が首都圏に暮らしていた頃、柏崎刈羽原発は稼働していなかったという事実はありましたが、「原発、ヤダなぁ」「原発、なんかおかしいなぁ」となんとなく思っているだけで、リスクを新潟の人たちに押し付けて安全地帯でのうのうと電気を使った便利な暮らしを送っていました。Yさんが「柏崎刈羽原発を見たい」と提案してくれたので、行ったことがなかった私も大賛成で行くことにしました。
柏崎刈羽原発には「サービスホール」という東京電力が運営する施設があるので、まずはそこを見学することにしました。見学費用は無料。施設の人たちは男女問わずどなたもにこやかで、「今時こんなに感じが良い人がいるかね」というくらい感じが良かったです。入口で簡単なフォームを記入後アンケートを手渡され、エコロンの森(展示室)へ。展示室は5階建ての凝った作りになっており、全体を通して「柏崎刈羽原発の安全を守っています」「福島の事故を反省し、復旧しています」という趣旨の展示だったと理解していますが、正直なところ内容が難しくて細かいことはよく分かりませんでした。東京電力は勉強ができる人が多いので、そんなに勉強が好きじゃない私のような人間のことは考慮が難しいのかもしれません。
「これは!」と一番テンションが上がったのが、1階にある「発電所ファミリー」(正式名称不明)のパネル。まじめな長男の「原子力くん」が、父親の火力、母親の水力、次男の風力、長女の太陽光を順に紹介するという内容ですが、お察しの通り随所に古いジェンダー規範と家父長的な要素がふんだんに盛り込まれており、Yさんと展示へのツッコミが捗りました。家父長制のお手本のような見事な内容だったため、全てのフェミニストに見学をお勧めします。

マスコットキャラクター エコロンの造形が味わい深い、東京電力柏崎刈羽原発サービスホール。
展示を一通り見終わった後に、表裏の両面に記入欄のあるアンケートを書いていると、表側は当たり障りのない普通のアンケートだったのに対して裏面にいろいろと考えてしまう項目が。
東京電力に対して親しみが持てますか
東京電力の社員と接する機会はありますか
柏崎刈羽原子力発電所で働く協力会社の方と接する機会はありますか
施設には子どもを楽しませるための工作のコーナーや体を動かして遊ぶゲームが至る所に散りばめられており、「子どもにきてほしい」「子どもに関心を持ってほしい」という意図が強く伝わってきました。(残念ながら、子どもではなく私や通りすがりのおじさんばかりが1人で楽しく遊んでいた。)「原発に対するポジティブなイメージを子どもに植え付けたいのでは」という見方もできますが、私は「なんとか原発のことを知ってほしい、みんなに関心を持ってほしい」という意図もあるのではないかと感じました。関心を持たれずにただただ忌避されることは、東京電力自身も望んでいないのではないかと思いました。
展示によると、柏崎刈羽原発で働く人はおよそ6550人、協力会社は700社とありました。たくさんの人がここで働いて暮らしていることが分かります。ここで仕事をしている人たちと一緒に暮らしている人たちが声高に「原発反対」とは言いにくいだろう、原発に対する本心をなかなか話せないだろう、そして厳しい目を向けられている原発で働く人たちも街に馴染む努力をしているのだろうと思うと、複雑な気持ちになりました。だからこそ電気を使って豊かな暮らしをしている私のような人間がきちんと知る努力をする、そして負担を背負ってくれている人たちがいることを常に忘れないで責任ある意見を言うことが必要だと感じました。
アンケートには他にも
柏崎刈羽原発6号機の運転は日本全体の電力の安定供給につながるか
柏崎刈羽原発の情報発信は分かりやすいか
という質問もありましたが、これまで知る努力をしてこなかった自分には難しい質問で、自身の無関心を痛感しました。
自由記入襴だけは自信を持って「1階の展示は家父長的なので、変えた方が良いと思います」と記入し、受付に戻って記入済みアンケートを渡すと、施設の方は再び感じ良く「ウェットティッシュかガチャガチャのコインを差し上げます」とご案内くださったので、Yさんと一緒にコインをもらいガチャガチャを回しました。私はシマエナガのマスキングテープ、Yさんはマスコットキャラクターであるエコロンのキラキラシールをゲット。キラキラシール良いなぁー!
すぐ隣のピカピカにきれいな芝生コートで楽しそうにサッカーをしている子どもたちを横目にサービスホールを出た後は、原発の周囲をぐるっと畠山さんが運転してくれました。海岸沿いに南北およそ4kmほどある敷地は見たことのない大きな鉄条網と異常な数の監視カメラ(2mおきくらいで2つずつ設置されている)で囲まれており、青空に照らされた美しい日本海との対比も相まって、冷ややかで物々しく感じました。

そして、柏崎原発で働く人はおよそ6550人。原発がなくなっても雇用などの面で不安なく暮らしていける展望をきちんと示すことが重要なのではないかなと思いました。
原発の北端まで辿り着くと舗装されてない畦道の先に、「撮影禁止」の看板がありました。「敷地の外からも撮っちゃいけないなんて変だね」と言いながら3人で撮影をしていると、なんとスピーカーから「撮らないでください」と音声が流れ出し、慌てて撤収。本当にちゃんと監視カメラで監視しているんだ、と身をもって体験しました。

北端の敷地外から敷地内を見た風景。白地に赤字で撮影禁止の看板あり、良い子はマネしないでね!
鬼気迫る安中さとし候補の街頭演説
短い時間ではありましたが柏崎刈羽原発を見学した後、クルマはついに新潟市内入り。まずは安中さとし候補の街頭演説を見るべく、西区のJA新潟かがやき いっぺこ〜とに向かいました。前日から新潟入りしていた畠山さんとYさんから安中さんの魅力やおもしろさを教えてもらい、ワクワクしながら演説予定時刻の15分ほど前に現地に到着。新潟名物ぽっぽ焼や、アスパラと越後姫(いちご)のジェラートを買い食いしていると、予定よりも5分ほど遅れて安中さんが到着。

黒糖味の蒸しパン「ぽっぽ焼」寒い季節にぽっぽ焼の蒸し器から上がる湯気を見つけると無性に嬉しい。
安中さんの第一印象は「テキパキしてる人」。いっぺこ〜との店員さんに街頭演説の許可を取り、几帳面にマイクと配信用のカメラを設置する姿はキビキビとしており、最初は「神経質な人なのかな」と思いました。鮮やかなピンク色のジャケットを羽織った支援者と2人で口数少なく準備を進めているのを目の前に、こちらは呑気になかなか食べ終わらないジェラートをモグモグしていると、準備が終わった安中さんがわざわざ「ありがとうございます!」と握手のために両手を差し出しながらこちらに来てくださいました。「こちらこそ、アイス片手ですみません!!」と片手を出すと、安中さんは爽やかにニコッと笑って応じてくれました。演説前に近くに来て握手してくれる候補は少数派。神経質どころか、とても感じが良いです。

越後姫(イチゴ)とアスパラガスのジェラート。安中陣営が到着しているが、気にせずパシャリしてしまった。
聴衆は私とYさんと、取材に来ていた読売新聞の記者さんだけでしたが、安中さんは礼儀正しく頭を下げてマイクを手に取ると、真剣な表情で訴えを始めました。論点は大きく絞られており「柏崎刈羽原発廃止」の一点集中。「一度事故が起こると新潟の豊かな自然を取り戻すことはできない」、「子どもたちの未来を考えたら絶対に原発を容認することはできない」、「戦争が起こった時に柏崎刈羽原発が標的になる可能性は十分あり得り、本当に取り返しがつかないことになる」。ニュースの画面を通してではありますが、福島の事故をリアルタイムで経験した世代の私は「安中さんの言う通りだな…」と思わざるを得ない内容でした。安中さんは支援者からの手伝いの申し出を「申し訳ないから」と断るほど謙虚な性格と聞いていた通り、いっぺこ〜とでの演説も人通りの少ない裏手側でしたが、わざわざ近くまで来て演説を聞いていく人もいました。

初心者マーク、ステッカー、手書きのタスキ。色々気になってくる安中さんの選挙グッズ。
鬼気迫る表情で原発廃止を訴える安中さんですが、マイクを置いて有権者と話す姿は温和で礼儀正しく、「この人はマジメで、嘘をついたりしなさそうだな」と感じました。演説後も律儀に再度握手に回ってきてくださったので「原発の代わりは何か考えがありますか」と聞くと、「やはり再生可能エネルギー」とお答え頂きました。また、演説の感想として「『5月31日が投票日』よりも『明日が投票日』の方が、通行者に伝わりやすいかもしれないです」と伝えると、「本当ですね!この後はそうしますね!」と笑顔で意見を受け入れてくれたのも嬉しかったです。
お店で無料イベントを案内していたおじさんが近くまで来て「安中さんもイベント寄っていって!あっ、でも選挙が忙しいよね💦」と声をかけるなど、いっぺこ〜とでの安中さんの演説は周りの人たちが温かい声かけをしているのが見ていて嬉しかったです。こういう時、自民党系の候補は声に応えて少しだけでもイベントに参加し親しみやすさと顔を売りますが、マジメな安中さんはニコッと微笑みお礼を言うにとどまっていたのはもったいない気がしたとYさんが後に感想を話してくれて、「さすが」と改めてリスペクト。Yさんは演説後の質問で「安中さんは所作が綺麗ですが、舞踊か何かやってらっしゃるんですか」と投げかけ、安中さんは「ありがとうございます。演劇をやっていたので、その影響かもしれません」と和かにお話をしていました。
独立系無頼派候補にはより一層のリスペクトを払うのが選挙漫遊士の流儀(迷惑系候補を除く)。安中さんが片付けを終えるのを見守り、街宣車が見えなくなるまで「ガンバレー!」と手を振って、お見送りしました。高い供託金を支払い(300万円)、日本で5番目に広い面積の新潟県で、ほとんど1人で選挙をオペレーションする(支援者さんがいたのは最終日のみ)安中さん。着古したスーツと軽自動車の街宣車を見る限りお金持ちではなさそうですし(失礼)、何がここまで安中さんを駆り立てているのか、気になりました。
「生い立ちはYouTubeで見ることができます」と演説の冒頭でおっしゃっていたので、漫遊後YouTubeをチェックしてみると、安中さんは大変に波瀾万丈な人生を送っており(全体的にマジメだが、政治犯で逮捕歴がある)、めちゃくちゃおもしろかったので興味がある方には是非見て欲しいです。あまりにもおもしろいので、「安中聡物語」のお芝居をやったら支持が増えるのではないかと思い、安中さんのTwitterをフォローして伝える機会を伺っています。

カルビーリスペクトの安中さんポスター白黒バージョン。柏崎刈羽原発近くで撮影。
はなずみ英世陣営のドブ板街頭演説
お次の街頭演説は、東区のマーケットシティ河渡での現職 はなずみ英世候補。はなずみさんは選挙期間中ほとんど毎日精力的に5、6箇所の街頭活動を行っており、最終日も6箇所の街頭演説の予定を公開していたため、会いに行きやすさの面で大変好印象です。
演説の予定時刻より数分遅れて現地に到着すると、通りに向かってズラッと並んだ10数人ほどのスーツ姿の男性による応援演説が始まっており、はなずみさん本人は通りを渡って反対側に応援に駆けつけた支援者1人1人に握手をして回っているところでした。私も握手してもらおうと握手行列の下流で待機していると、はなずみさんは16日間の選挙の疲れを感じさせない笑顔と共に両手で丁寧に握手してくれました。(はなずみさんの手はすごく柔らかく、年中手荒れガサガサ民の私には羨ましい限り。)
私は女性の見た目をしているので必然的にナメられがちですし、選挙漫遊士は街頭ではどこか浮いた存在なので、大手の候補者さんには無視されて握手を飛ばされることもあるのに、はなずみさんが丁寧に握手をしてくれて嬉しかったです。握手のチャンスは質問のチャンスということで、テッパンの質問「手応えはどうですか?」と聞くと、はなずみさんは少し考えた後に「どうなるかはわからないですが、たくさんの人が応援してくれるので嬉しいです」と柔和な笑顔で答えてくれました。さすが元官僚のはなずみさん、全社会人がお手本にしてほしい好印象の模範解答です。
聴衆全員への握手が終わると、はなずみさんは通りを渡って応援演説の代議士おじさん軍団に戻り、応援弁士の話を頷きながら聴いた後に自分もマイクを手に取りました。私が感心したのは、はなずみさんが演説をしている最中に車中から手を振って通り過ぎる地元の人たちがとても多かったことです。応援弁士の地方議員、国会議員たちは通り過ぎる車の1台1台を覗き込むように姿勢を低くしながら笑顔で丁寧に手を振り続けており、手を振り返してくれる人がいると「ありがとうございます!」とすかさず皆でお礼を言う様は、まさに田中角栄を輩出した保守王国・新潟のドブ板選挙。

気合いのガンバローコールで締め。磐石のドブ板選挙。
演説が終わり、どのような人が聴衆として来ていたのか会場を見て回ると半分以上はスーツや仕事着の男性で、動員されて応援に来ている雰囲気でしたが、扉を上げた車のトランクに腰掛けてゆっくりしている農家のおじいさん達やチャキチャキした雰囲気の女性の姿もありました。日差しの強い日だったので車のトランクに腰掛けて日陰で演説を聞くのは良いアイデアだなあと感心していると、不意に目の前を違和感のある光景が通り過ぎていきました。日の丸をマントのように羽織った若い男性が演説を見終わって自分のクルマに戻っていく姿でした。「新潟にも『国士』がいるんだ…」と『国士』がどうも得意ではない私はドン引きしました。
マーケットシティの演説には横田さんの姿は現れませんでした。しかし、横田さんは「終盤を取材に行く」とYouTube番組で宣言していたので、最終演説一点突破で突撃取材を敢行するつもりなのであろうとますます期待が膨らみました。
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